
遅まきながらの話題かもしれません。
農水省が今日(令和4年6月23日)に発行した6次産業化・地産地消メールマガジン第187号で紹介されていたのですが、
直売所と消費者をつなぐ「ファームポスト」という直売所アプリがあるそうです。
詳しいことは、↓ をクリックしてファームポストのWebサイトをごらんいただきたいのですが、
ここでは私が「これ、いいかも」と思った点を御紹介します。
※ただし、この原稿を書いている時点で私はファームポストを利用しておりませんので、あくまでも直売アプリの概要を読んだ感想にすぎないこを予めお断りしておきます。
「ファームポスト(Farm Post)は、直売所ファンのみなさんへ、全国の直売所から旬の情報をアナタにだけお届けします。 (farm-post.com)」
「ファームポストはいいかも」と思った理由
インターネット上には、生産者と消費者を直接つなぐECサイトがいくつかあります。
私は生産者ではないので、想像で物を言って恐縮ですが、こうしたサイトを生産者が利用するメリットはもちろんありますが、デメリットもあると思うのです。
大きなところでは、「注文を受け、それに応じた出荷作業」でしょうか。
あと、もう1つはコストの管理もあるかもしれません。
もう1つ見逃せないデメリットは、インターネットあるいはスマートフォンを利用できない生産者は、はじめからECサイトのメリットを享受することから除外されること。
もちろん、周辺に協力してくれる方がいれば別でしょうけれど。
例えば高齢の生産者。
スマホを苦手にしている人が多いと思います。ですからECサイトを個人として利用することは難しいでしょう。
一方で、道の駅や直売所に農産物とか漬物などの食品を出荷して、それなりの人気を得ている方もいらっしゃいますよね。
このファームポストは、直売所が中心になって、生産者と消費者をつなぐことができるようです。
ということは、多くの高齢生産者のようにスマホが苦手な人であっても、ECサイトの魅力の1つである「全国の消費者とつながる」道がひらけるのではないでしょうか?
ファームポストの役割は、直売所への入荷情報を消費者に伝え、消費者の感想等を生産者に伝えることにあります。
つまり、ECサイトのように直接、注文を受け、料金のやり取りができるものではなさそうです。
この点は一見、ECサイトに比較してデメリットのようにも感じます。
でも、もし直売所がメールやネット上で消費者から注文を受け発送する仕組みを持っているならば、ECサイトのように個々の生産者が受注から発送するまでの手間が省けます。
直売所への入荷情報は、生産者がファームポストに投稿する方法の他に、直売所に備えてある専用のタブレットで投稿することもできます。
しかも、生産者の情報はバーコードで管理されているので、簡単に入力できそうです。
私のイメージとしては、「生産者が農産物などを直売所に持ち込み、直売所のスタッフに会員カードを示す。スタッフは会員カードにバーコードリーダーを当てて生産者情報をタブレットに自動入力。あとは、今日の入荷情報をタブレットに入力」するだけ。あとは、通常の直売所の利用方法と同じ!
これなら、高齢生産者にも受け入れやすいだろうし、販路も広がる!
私が「ファームポストは、いいかも」と思った理由はここにあります。
ファームポストの導入コスト
ファームポストは農水省のメルマガで紹介されていたとはいえ、運営しているのは民間企業です。
当然、無料ではありません。
料金はファームポストのサイトを御覧ください。
直売所アプリの概要を説明した資料も公表されています。
※ファームポストのWebサイトにある「資料をダウンロード」をクリック
お試し無料期間もあるようですが、その後は直売所は有料になります。
初期の導入コストについては、もしかすると自治体などの補助事業などもあるかもしれませんので、御確認下さい。