
今日の日本農業新聞のWeb版に、「鳥インフル対策徹底を リーフ作成 農水省」という記事が掲載されていました。
記事によれば、昨年11月から15県で36例の高病原性鳥インフルエンザの感染例が確認されており、殺処分された鶏も600万羽に上るそうです。
昨年12月付の農水省が出した「高病原性鳥インフルエンザへの対応について」では、12月時点での殺処分した鶏の数は、過去のシーズン最大殺処分数を優に超えています。
世間では新型コロナ感染症への関心が高まっておりますが、この高病原性鳥インフルエンザにも十分注意する必要があるようです。
既に養鶏農場のみなさんには、様々な感染防止対策をされておられると思います。
ですが、今一度、感染防止策を点検することをお勧めします。
というのも、新型コロナでも同様ですが、防止策を十分とっている病院や施設でもクラスターが発生しているのを見るにつけ、「絶対に」大丈夫というのはないのだと思うからです。
そこで、昨年の12月18日に農水省が公表した「家きん飼養農場における飼養衛生管理の自己点検結果(地区種別)」から、感染防止のための7項目を、あえて記します。
感染防止のための7項目
1 衛生管理区域に立ち入る者の手指消毒等
2 衛生管理区域専用の衣服及び靴の設置並びに使用
3 衛生管理区域に立ち入る車両消毒等
4 家きん舎に立ち入る者の手指消毒等
5 家きん舎ごとの専用の靴の設置及び使用
6 野生動物の侵入防止のためのネット等の設置、点検及び修繕
7 ねずみ及び害虫の駆除
何しろ、相手は「自然」であり、見ることのできない脅威であり、動きを十分には予測できない動物が媒介しております。
侵入防止のためのネットや仕切り、塀などに、ほんの小さなほころびがあるだけで、そこからネズミ等が侵入し、感染させるとも言われております。
念には念を入れて、予防策を講じて頂きたい。