JGAPやASIAGAPの管理点で、様々な場面でのリスクを洗い出し、評価をし、対応を検討することが求められています。
これはGAPに限らず、防災を考える上でも、他の多くの企業のリスク管理をする上でも大切なことですが、非常に難しくもあります。
なかでもリスクの洗い出し=リスク分析は思いのほか難しいと、私は思います。
難しさの一番の原因は
人の「思い込み」あるいは「安心願望」にある
と思います。そして、それ自体は決して責められるところではありません。
例えば、
「新規にトラクターを購入する」
という場面を考えてみてください。(購入するかどうかを、検討する場面)
私は、ここに「検討すべきリスクがある」と考えます。
トラクターの運転経験がない、あるいは少ない方なら感じる不安=リスクを、ベテランの農家は、もしかすると「今まで事故無し」であったことから見逃してしまう事かもしれません。
だから、GAPなどでリスクの分析をするときは、
何人かの人と一緒に
- 有り得ないかもしれないことも言う
- 他人の発言を否定しない
- 茶飲み話をするような気楽さで話す
というルールの元に、アイディアを出し合った方がよろしいかと思います。
できれば、年齢や性別や立場や生産している作物等が異なって人たちのグループの方が、発想が柔軟になるでしょう。